わたしの父親は、スーパーの中にある小さな花屋を母親と一緒に営んでいた。
スーパーは、お正月以外は休みがなかったので、父親の休みは数か月に一度、しかも仕入れも配達も父親しかできなかったので早朝から夜遅くまで働き詰めだった。
けれども家庭が裕福だった記憶は一度もない。
そんな家で育ったためか、人よりもたくさん働いてがんばることが当たり前だったわたし。
バイトの掛け持ちは当たり前、ちょっとでも時間が空いていれば、バイトを入れる、そんなことばかりしていた。
学校卒業と同時に学費のローンの支払いで終われ、社会人1年目から仕事が終わった後に週3回ほど明け方までカラオケ屋でバイトをしていた。
でもいつもお金に困っている生活だった。
あの頃は若かったけど、もう今は週3回のパートでヘトヘト。
今は高齢者・こどものデイサービスで働いているが、リハビリに介助、そして元気いっぱいのこども達と一緒に動き回るのはかなりきつい。
メンターは言う。
「お金を稼ぐのに努力根性は必要ないですよ」
「働くのを時給換算で考えたらだめです」
「中高年になったら無理をしてはいけない。ストレスがたまって病気になったら大きな負債になりますよ」と。
今も約200万の借金があるため最初のうちは、一日でも早くお金を返そうと必死でがんばった。
パートがある日も睡眠時間を削って必死にパソコンに向かっていた。
確かにその時は約30万円という金額を得ることができたけれども、頚部がパンパンに張ってしまい、ものすごい肩こりで気持ちが悪くなってしまった。
更年期障害なのか、頭がぼーっとし、すぐに横になりたくなる。
メンターの言うことを素直に聞いて、もう無理をすることはやめた。
今はパートがない日でも一日3時間以上パソコンに向かうと頭が痛くなってくるのでそれ以上はやらないようにしている。
これからはますます体力は落ちる一方、こどもと2人で暮らしているので健康に気を付けなければ。
けれども地道にコツコツとマインドセットを学んでいるお陰で、継続して自分の仕事に愛情をもって取り組むことができ、無理をしなくても収入はだんだんと上がってきている。
ここまで来るのに約2年くらいかかったけれど、続けていて本当に良かったと思う。
わたしは、お金を稼ぐには人一倍努力して働くということしか知らなかった。
けれどもこのような考えを持っている人のほうがまだまだ多いのではないかと思う。
メンターの言うことは非常識ともいえる。
けれどもそのメンターの話を聞いて、実際にわたしはうまくいっている。
起業して色々なものに手を出したけれど今は一切の情報を遮断している。
もうメンターの情報以外は見ないし、聞かない。
メンターのマインドセットさえあればもう何もいらない。